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PLC異議申し立て電波監理審議会
異議申し立て第3回審理 参加記
 2008年2月8日

 2月8日開催のPLC型式指定の異義申立の第3回審理について報告致します。異議申立人側出席者は弁護士団3名と申立人12名。国側は弁護士1名と総務省4名。参加人(シャープ、住友、パイオニア、パナソニック等PLCメーカー)7社。傍聴者は国側も含めて10人前後で静かながらも緊迫した雰囲気でした。

 午後2時、西本主任審理官により開会が宣言され開始されました。まず出席者の確認が行われ、続いて準備書面の確認が行われました。西本審理官がここでリーダーシップを取ろうとしたのか、申立人弁護側に準備書面は事前に出すことになっている。当日の提出では準備書面として認められないと発言。国の準備書面(我々の前回主張に対する反論)は3カ月もかけた上で、わずか3日前に届けられた理不尽を棚に上げての居丈高な発言にはむかっ腹が立ちます。

 直ちに只野弁護士、海渡弁護士が、我々は国の準備書面を読んでから我々の準備書面を作成するのであり、今回は主要な点に絞って準備書面を作成前日にFAXで送信した上での本日の提出である。認めないとはどういうことかち反論。押し問答の末、次回からは双方準備書面の提出期限を定める事などの進行について確認が行われました。

 続いて国側弁護人が、前回我々が行ったプレゼンテーションと準備書面の証拠番号について違いがあると質問。書類上での些細なことで大したことではありません。アラ拾いです。西本審理官が、差し替えの場合は前の番号を欠番とするよう指示。肝心の国側の準備書面についての口頭説明は全くなく、書面通りであると述べて終わりです。

 只野弁護士が、エクセルでの一覧表を示しながら型式指定は91件、その内取消は更に増えて25件にもなっている。国の取消理由を明らかにされたい。こんなに取消があるのは国からメーカーに対しての行政指導があるのではないか、取り消された参加人のシャープの答えを求めると発言すると、パナソニック社から「そんなの関係無い!」とヤジが飛びます。このヤジに対し只野弁護士が、我々は製品個別の問題ではなく規制値そのものが間違っていると言っているのであり、大いに関係あると反論。ここで国側弁護士が、取消になった製品は異議申立審理には無関係で問題でないと取消の本音(?)を発言。

 海渡弁護士が、技術基準についての反論は本件の核心なので取り下げたからら終わりではなく、当然反論しますと発言。
 これらのやりとりの後西本審理官が渋々シャープに発言を促します。シャープ社が、型式指定取得は実験及びデモの為であり、役目が終わったので取消を求めたのであると発言。

 次に西本審理官が、メーカー各社に提出準備書面の通りで良いかどうか質問。各社その通りと回答。

 そして本日のハイライト、申立人土屋氏によるシャープとNECのPLCモデムの漏洩実験報告のパワーポイントを使ったプレゼンテーションが行われることになりました。

 西本審理官からプレゼンの時間がどのくらいかとか短くとか時間制限を臭わせます。申立人青山氏が、肝心のことを実験しているのだ。裁判でなら証拠説明に時間制限など無い、審議会は準司法扱いなのにおかしいとクレーム。結局20分程度ということで開始です。

 プレゼンテーションは2回目で、内容も一段と分かり易くなり、土屋氏の説明もメリハリの付いた説得力あるものでした。シャープもNECも周囲雑音を大幅に超える漏洩ノイズであり、PLC通信時、非通信時も漏洩強度は同じ、ノッチがあっても周囲雑音以下にはならないとことが立証され、全て不合格であると結論つけて終了。

 海渡弁護士が、国の方での実験を求めたい。その実験に我々を立ち会わせて貰いたい。こちらで行った実験に対してあれこれクレームを出すだけではいけない。共同実験をやってくださいと前回に続いて強く求めます。

 さらに、この審理の様子は西本審理官を通じて報告されるのだろうが、ちゃんと伝わっているのか不安だ。裁判で言えば「書記官」相当の人が判事役をし、肝心な判事役であるはずの審査会委員が誰一人この異議申し立て審理の場にいないのは耐えられないことである。電波監理審議会の各委員に審理の様子を聞いて貰いたい。形式は構わないので直接聞いて貰える機会を作ってもらいたいと要望を出します。国側は終始ダンマリ、西本審理官が分かりました、要望は伝えますと答えるのがやっとです。

 ここで青山氏が、公正取引委員会の審理は公平さを欠くということで法改正が行われようとしている。ここでは審理官が国側に立って進めていると抗議。

 只野弁護士が、プレゼンテーションを聞いてシャープ社の意見を求めると、西本審理官が先ほどの自分の言葉を忘れて、それを遮るような発言をすると、会場から一斉にブーイング。さすがに西本審理官もまずかったかと思ったのか、只野弁護士とシャープのやりとりを黙って聞かざるを得ませんでした。

 只野弁護士がシャープ社代理人に対して、「基準値を大幅に超えたノイズが出ていると言われても自分たちは国の定めた技術基準に基づいて製造しているのであって、文句があるなら国に言ってくれということなんでしょう」と畳み込むと、その通りだと回答しました。只野弁護士が、「ということは型式指定の技術基準が間違っているということですね」と確かめると、国側はそれは飛躍だと騒いでいましたが、正にメーカーの本音が出ました。

 そのほかいくつかの重要な発言もありますが、長くなりますので省略いたします。 午後4:30終了

 次回(第4回)は4月25日、又は28日に開催される予定です。

PLC行政訴訟事務局
JA1ELY草野利一