異議申し立て第19回審理報告


                    草野 利一

2011年5月13日開催されたPLC型式指定の異義申立第19回審理について報告致します。

佐藤主任審理官が、総務大臣はその準備書面27で原告適格について触れていることに関し、当初総務大臣はアマチュア無線開局者は当事者適格を争わないとしながら、その後の免許の有効期限を問題にしている。アマチュア局の監督官庁は総務省であり総務大臣が自ら調べれば済むことではないかと言うと、総務大臣側は個人情報の問題があるし目的外使用にあたってしまうと反論。

それに対し佐藤審理官は、免許の有無を確認するだけであり問題はないのではないか。審理官からの指示があったと言って良いので総務大臣側で調べるように要求。青山氏が国は従事者免許のみ所有者については原告適格を争うとしているが、クラブ局から運用することもあると発言。

この日こちらから提出したのは舟木鑑定書に対する総務大臣意見書の内容についての求釈明書、青山氏制作のPLC受信障害の実際を分かりやすく編集したCD、証拠申出書と証拠説明書です。これらは準備ができ次第Web公開します。

佐藤審理官より、求釈明書は総務大臣の準備書面(27)に対して反論してもらいたい。舟木鑑定の問題点を指摘するようにとの指示があり、只野弁護士が現在舟木鑑定と土屋鑑定を別の専門家に検討してもらっている。その意見書を提出する予定だと回答

佐藤審理官が総務大臣側に対して、「周囲雑音」と「周囲雑音レベル」を分けているようだが、「周囲雑音レベル」そのものはどういう形で決まってくるのか具体的に証拠との関係で示してほしいと質問。

只野弁護士も総務大臣は「周囲雑音」と「周囲雑音レベル」は別のものだと考えているのか質問。これに対して総務大臣弁護士が、別のものであるとそっけなく答えると、佐藤審理官が、では周囲雑音レベルというものはどういうふうに決まるのか次回までに示すようにして欲しいと要求。

総務大臣弁護士が、これまでも主張しているところであると答えると、なんと中道補佐審理官までが、これまでの指摘では不十分であると発言したのにはビックリ。追い込まれた総務大臣弁護人が検討すると答えていました。

原告側が出した証拠申出書は舟木鑑定人に対する直接尋問請求です。当然ながら総務大臣側からは不必要だと、また佐藤審理官は舟木氏への直接尋問は考えていなかった。書面で「質問状」として出してもらい、それに回答してもらうというという方向で調整したいと回答がありました。

只野弁護士が、書面だけでは不十分で、直接尋問を実施して頂かなければ引き出せない事実もあるのでお願いしたいと要望。それに対し主任審理官は問題点を主張レベルで指摘して頂きたい。その上で判断したい。まだ舟木鑑定についてどの程度の影響なのか審理会での位置づけがされていないと答えがありました。

原告側が証拠として提出したのは、舟木鑑定人とPLC技術基準作成に決定的な役割を果たした杉浦氏とが同じEMC委員会に属しており、中立であるべき鑑定人の第三者性が疑われるというものです。

この日の佐藤審理官と国側との原告適格をめぐる応酬や、雑音と雑音レベルについての質問を傍聴しての私の印象ですが、審理官の高飛車な感じがなくなり従来とは少し変わったような印象を受けました。あくまでも推測ですが、原発事故での産官学間の癒着が明らかになり、浜岡原発停止決定に至る海渡弁護士、只野弁護士などの活動が佐藤主任審理官に少なからず影響しているような気がします。

次回審理は、7月1日10:30時
総務省霞ヶ関合同庁舎2号館10階 1002会議室

PLC行政訴訟原告団
事務局 JA1ELY 草野